東京バレエ『くるみ割り人形』:ロマンティカ大炸裂でシアワセ

東京バレエ団の『くるみ割り人形』を見てきました。
主演はリアル妖精・コジョカル(*^_^*)
カワイイ…腰抜けそうなくらいカワイイ。
ベートーベンの第九と並んで世界中で演奏・上演されるシーズン物の『くるみ…』ですが、いいものはどんな時期に聴いたって見たっていいもんです。

そもそもこのチャイコフスキーの「くるみ割り人形」の曲は三大バレエの三番目、完成度が非常に高いといわれるほど、音楽だけでとてつもなく雄弁です。
1892年、バレエ初演前にチャイコ自身が抜粋組曲を演奏し(現在の『組曲くるみ割り人形』)、それが大好評だったにもかかわらず、バレエの初演は失敗だったというのは脚本がヘボだったからだとか。
それを改定したのがワイノーネン版で、それ以後クリスマスの定番になっていくわけですが、まあそれほどに曲が素晴らしいわけです。

実際いろいろなカンパニーの『くるみ…』を見るわけですが、多少演出がヘボでも踊りが下手でも、生オケの曲を聞いているだけで許せてしまうのが『くるみ割り人形』のすごさといいますか。
曲だけでこれほど満足感を与えてくれるバレエなんてそうないでしょう。

そんな曲だけでもとてつもない素晴らしいものに、素晴らしいダンサーが加わったら、これは滂沱必須(^_^;)
感動するなと言う方が無理。
コジョカル…なんて愛くるしく上品で清楚で優雅なんだ…。

今回は主人公が金平糖も踊るワイノーネン版なので、少女クララから金平糖まで、すべてコジョカルが踊るわけです。
ワイノーネン版は2幕から完全にクララと王子の世界になり、ドロッセルマイヤーおじさまはどっかに消えてしまうのが残念なんですが、今回みたいに大好きなコジョカルが主演だと、ある意味これはオイシイ。
それに以前ロシア人のワイノーネン版を見たときは、あちらの方は身体がやっぱり女っぽくって、マリーというかクララが年食った若造りっぽくて全然かわいくなかったんですが、今回わざわざ足を運んだのはひとえにコジョカルゆえ。
彼女ならクララも金平糖も両方やっても全然違和感はないに違いない…と思っていたわけです。

そしてやっぱり全然違和感がないどころか、どこのお嬢ちゃん、という感じのかわいらしいクララ。
それでいて、いちいち優雅だ。

足使いというか足の動きに表情があってキレイ。
クララの衣裳のような、あのロングの衣裳で踊る時のスカートの翻し方…というか見せ方なのでしょうかね、それがとても優雅で印象に残るんです。
以前コジョカルの「真夏の夜の夢」を見たときも同じように感じたので、きっとこれが彼女の特徴の一つなのかも。
すごく繊細で優雅で上品で、でもカワイイ…。

しかも今回は…というか今回もお相手はコボー王子。
リアルラブラブカップル…という話をどこかで聞きましたが、それはさておいても1幕情景のパ・ド・ドゥは感涙物。
この情景のパ・ド・ドゥ、ただでさえ身のよじれそうなロマ~ンティカ大・炸・裂!のチャイコ節バリバリの音楽で、それだけでもう昇天モノなのにコジョカル&コボーの息ぴったり&ムード満点の踊りが加わったら、正気でいろと言う方が無理です。
雪のシーンなんてもうサラ嬢とトーマス王子(世界違う(^_^;))

しかも1幕の情景は王子とクララが出会ったばかり。
実際はラブラブオーラ炸裂…となりそうな二人の踊りになりそうなものが、そこをグッと秘め、しかし滲み出てしまうようなアヤウサがツボです。
ちゃんと舞台上では役者です、スゴイ。

なもんだから2幕からはもうラブラブオーラ炸裂。
でもエロくない、健康的なところがこのカップルの良さと言いますか。
いやぁ、やっぱりこの二人好き~vv

東バの雪のコールドの「どっすん!」な下品さ&北朝鮮のマスゲームっぽい気持ち悪さが画竜点睛を欠いたものの、ドロッセルマイヤーは後藤君だし(もっと見たかった…)、スペインは木村和夫さんだし、何よりクララのお母さん役で井脇さんを久しぶりに見られて良かったなぁ。
井脇さん、教室開かれているせいかすごく清楚な若いお母さんって感じで、でも彼女らしい独特のライトな色っぽさは健在で素敵でした。
もう一度井脇さん舞台に上がってよ~。

というわけで。
実は出がけにDS落っことして真っ二つに壊れるという悲惨な事件があったんですが、それを相殺…はせずとも、一瞬でも忘れられるほどにシアワセでした。
いや、今でもまだシアワセです…現実逃避(^_^;)
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by kababon_s | 2009-11-20 23:13 | Ballet