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世界バレエフェスティバルA・Bプロ:聖域は仕事にしないこと

3年に一度のこの時が巡ってきました。
40人近い世界のトップダンサーが東京に一堂に集結する夢のようなイベントです。
ボリショイやマリインスキー、パリ・オペラ座、ロイヤル、ABTなどなどの世界トップクラスのカンパニーの看板ダンサーはもちろん、古巣を離れて芸術監督されてるマラーホフやルグリなんかもいらっしゃる。
欧州本家がオフシーズンのこの夏のくそ暑い東京に、それでも皆さんいらっしゃってくれるというのは本当にありがたいことです。
てか、そんなイベントのチケットが完売なんだから、日本ってすごい市場だなぁ。

去る8月1週目、2週目に行われたAプロ、Bプロ。
締め切りに追われ(ありがたや~(-人-))すさまじいスケジュールのさ中ではありましたが、でももうこの日は折り込み済み。
4時間にわたる長丁場だろうが、行くといったら行くのであります。

ここしばらくバレエを見てもあまりブログに書こうという気にならなかったのですが、やはりトップクラスの踊りは素晴らしい…(T_T)
人間の、究極の総合芸術だわ…。
Aプロ一発目の気合いの入った「チャイコフスキー・パ・ド・ドゥ」を見て心から実感しました。

そして本当に好きなもののいくつかは絶対仕事にしないで、たとえ金がかかろうが「聖域」として残しておくもんだと、つくづく思いました。
私は旅行が好きで書くのが好きで、結果今こうした旅行ライターなんて仕事をしているわけですが、やっぱり仕事は仕事。
純粋に楽しむ以前にスケジュール、義務、責務が優先になるわけで、しかも帰ってからが仕事の本番。
結果「ちくそー、自分の旅行がしてぇぞ」ということになるわけです。
いや、もちろん私は今の仕事大好きです。

というわけで、何の責務・義務も感じずただ心ゆくままめくるめくトップクラスのバレエに没頭するこの幸せ…!
なんといっても今回何より見たかったのはサラファーノフvv
Aプロで大トリだったのには驚きましたが、Bプロの「海賊」の方が彼らしい、顔がほころばずにはいられない「幸せオーラ」が炸裂していて、本当にシアワセでした(*^_^*)
彼はホントにアリを踊るのが好きなんだなぁ…。
顔は「ぼったまノーブル」系なので全然奴隷っぽくないんだけど。
ある意味ガニオ君みたいな正統派とも違うだけに、非常に微妙なキャラです。
私は個人的には彼が王子張るなら「眠り」のデジレ君がいいと思うんですけどね。

今回A・B通じて印象に残ったのはチェコのコンヴァリーナ。
ハデではないけどいぶし銀っぽいいい味出してるダンサーです。
彼と良くペアを組んで踊っている赤毛のサレンコもなかなか独特の雰囲気を持っている。
将来楽しみ(*^_^*)

コジョカルはカワイイ。
小さくてとにかくカワイイ。
私は基本的にゲームでもマンガでもアニメでも何でも男キャラ好き(女キャラでかろうじて引っかかるのはセクシー系女性)なのですが、時折魔が差したようにロマサガ3のサラや、SFCロマサガのアイシャみたいな小娘に妙に惹かれます。
コジョカルもそんな、サラやアイシャみたいな感じで、妖精みたいにカワイイ。
やっぱりルーマニアって昔のコマネチじゃないけど、妖精の産地!?

デュポン&ルグリのペアはもうこのバレエフェスならでは。
さすがルグリ様はオーラも実力も全てが違う。

ヴィシニョーワ&マラーホフのペアはなんて艶っぽいこと!
ステキ杉。
マラーホフ、オカマでどうしてそんなにエロいんですか。
ダダダダデカダンな魅力にKOです。

演技力に圧倒されたのがポーランドのバランキエビッチ。
シュツットガルト・バレエの方ですが、すごい演技派だ…!
今回ペアを組んだ同じシュツットガルトのアイシュヴァルト共々、ものすごく見応えのあるオネーギンを見せてくれました。

いやあ、世界は広いです。
こういうのを見ると、またいろいろな演目が見たくなるわけで。
金かかるけど、でもいいの、聖域だから…。

by kababon_s | 2009-08-08 23:25 | Ballet