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映画「ナルニア国物語 カスピアン王子の角笛」:無駄にイケメン、無駄に派手

映画のナルニア国物語「カスピアン王子のつの笛」を、これまた駆け込みで見てまいりました。

いや、そもそも昨今のファンタジー映画化ブームで「ナルニア国物語」が映画になると聞いた数年前、「やめてくれ~~!!!」と心から思っていたのですがね。

私にとって「ナルニア」は、小学校の頃から一番何度も繰り返して読んだ大切な物語のひとつです。
だから、アメリカの金ばっかかかった、安っぽさ&頭の軽さで、あの壮大なお話をめちゃくちゃにしてほしくなかったわけです。
「果てしない物語」「指輪物語」にしてもアメリカで映画化されるとろくなことがない。
アメリカじゃないけどジブリの「ゲド戦記」だって、私的には「×」でした。
しかも「ナルニア」、制作がディズニーだし(-_-;)

アメリカ&ディズニーなんて私にしてみると最悪の極み。
かつて「三銃士」をめちゃくちゃにされた恨みは今でも根深く、ディズニー版「三銃士」はこの世から抹消したいと今でも思っています。

ですから最初は絶対見るまいと思っていたのですが。
数年前、13時間のフライトがあまりに長かったおかげで、機内映画でとうとう「ライオンと魔女」を見てしまいました。

でも、思った程悪くなかった、というか良かったというか。
ちゃんとペベンシー兄弟は英国人の子供を使ってくれてたし(これは重要!)、原作に忠実であろうとしてくれたし。
結局フライトの度に「ナルニア」を見ることになり、「ライオンと魔女」だけでかれこれ20回近く見てしまったような…。

そんな訳で、「カスピアン」はちゃんと映画館で見てやるかと。

前置きが長くなりましたが、当の「カスピアン」といえば。

エドマンドが程良く大人になって声変わりしてます。
迂闊にいじめたら6倍返しされそうなキャラがイイです。
私はこのエド君が原作でも一番好きなので、その点では今回は出番が少ないけど、まあ満足。

カスピアン王子、老けすぎ。
もっと若いイメージだったのに。
ピーターと並ぶとまるでおっさんです。
10代に見えない。
ポスターが無駄にイケメンすぎません?
別に「金髪の王子」でなくてもいいけど、要はおっさん臭いんですよね~。

映画の宿命とはいえ、やたら戦闘シーン派手だし。
「ピーターはあんな無駄な戦闘しないよ」と腑に落ちない場面もありました。
おっさんカスピアンとタラコ唇のスーザンのエピソードはもはや論外、というかどーでもいいよ。
終わってみるとなんか無駄に派手、無駄にエンタメ、というイメージがやたら残ります。

ただ、原作読んでた頃、ミラースの息子と女房はどうなったのかがすごく気になっていたのですが。
やはり「扉」から先祖の地へ行きましたか。
総じて無駄は多いけど、抑えるべきところは抑えてあったかな、というのが全体を通しての感想です。

次の「朝びらき丸」は2010年公開予定だとか。
これは航海冒険譚ですから、また無駄に派手なアクションが多そうです。
ってか、またおっさんカスピアンか…。
ペベンシーの下の二人にとっては最後(一応)のナルニアなので、これも原作通りちゃんと作ってくれればいいのですが…。

とはいえ、文句たれてはおりますが、一応最終話「最後の戦い」までちゃんと作ってほしいというのが希望です。
特に「馬と少年」。
これは私は結構好きな話でした。
なんせ馬だし砂漠だし、大人のエド君も出番が多いし、挿絵のシャスタはかわいいし、あの映画のエドなら見続けてもいいなと思います。
「ライオンと魔女」でエドの馬だけがしゃべっていた時に「これは『馬と少年』への引きか!?」とわくわくもしましたので(^_^;)

というわけで。
無駄に裏切らない程度に、次回作よろしくお願いします…と淡い期待で締めてみる。

by kababon_s | 2008-07-22 03:20 | Cinema/TV