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IWGP7「Gボーイズ冬戦争」:透明な子供たち

池袋ウエストゲートパーク7巻目。
もうそんなになったか……ってか、よく続くなぁ。
いえ、続いてくれてうれしいです、素直に、マジで。

今回はキングとマコちゃんの友情がテーマ。
表題の「Gボーイズ冬戦争」ですね。
事件そのものは特に別段ひねりもなく普通にあっけなくカタがつきますが。
孤高のキングとマコちゃん、やっぱり「20代」とだけ作品でかかれてはいますが、年は重ねているのでしょう。
10年連載していても年をとらないワンピースはじめ、巷のマンガとは違うのか。
なんとなく近々キングの引退が書かれそうで寂しい気分がよぎりました。

印象に残ったのは放火事件で世間からはじき出された男の子の話。
かつて読んだ『約束』の時もそうだったのですが、別段「う~ん」と唸るような話ではないんです。
唸るんだったら2巻だったか、『少年計数機』の方がずっといいです。

が。
こういう多感な年頃の子供の描写が、なんだかすごく透明感があって、壊れそうで、すごくいいんですよね、この人。
「一生懸命何かをさせれば頑張る素直さ」というのでしょうか。
汗水たらして何も言わずにマコちゃんの店先で働く男のコの姿がとても印象的。
きっと、ヒネ多様に見える子たちもみんな多かれ少なかれそうなんだろうなぁ……。

1年に1冊ペースのIWGP。
マコちゃんに会えるのはまた来年、ということで。
『少年計数機』また読もうかな。

by kababon_s | 2007-05-17 01:20 | Books