大阪・スーパーガラ:米沢&厚地おっかけとプチ新国まつり(笑)

8月4日、大阪のグランキューブで行われたスーパーガラ、行ってきましたよ、東京からわざわざ大阪まで(笑)
でも厚地君はバーミンガム出立前のカウントダウンだし、お相手がこれまた大好きな米沢さん。
さらに新国から福岡君、福田君、長田さん、「元」ですが小嶋さんも出るし、私的にはプチ新国まつりでこれは結構おいしい。
ちょうど京都のマンガミュージアムで「バレエマンガの世界展」がやってたし、これも一緒に見て、ついでに温泉にも入ってくるという、京都・大阪旅行もかねてのお出かけでした。

●萌えまくり米沢&厚地組

その米沢&厚地ペア、大トリで登場。
もちろんこの2人のドンキは昨年の井脇ガラでも見ているんですが、成長著しい2人のこの演目が前回と同じはずないのだ!
…と、言い切れる人はそう多くないし、また見る方も勝手にそう言い切れ、実際に期待を裏切らないのが、今の米沢&厚地クオリティです。

個人的にはこのペアにはもう無条件に萌えスイッチが入ります。
米沢さんも厚地君も、それぞれ別のパートナーと踊ってる演目も何度も見ていますが、こんなに萌えスイッチの入る組み合わせはないわー(//∇//)
王道少女漫画ペアというのか、なんというのか。
個人的にツボを突かれてまくられているとしか言いようがない。

ともかく。
米沢さんはさすがに全幕踊ったこともあってか、井脇ガラの時よりキャラとしての表情が豊かです。
ほんとに「このなり切りペアで全幕見たかったー!」と改めて思わせられるキトリです。

厚地君は白い衣装の白バジル。
似合う通り越して似合い過ぎます。
でもって間違いなく、床屋じゃなくて王子様です(笑)
しかもバジルテイストを残しつつも、井脇ガラのときよりぴしっ!と決め、エレガント度もUP。
なおかつ、日本での(ひとまず)公演生活がカウントダウンに入っている厚地君の、彼自身が目指す「世界の王子」としての姿が見えるようなバジルでした。

さらに見るこっちは萌えスイッチONの瞬間メーター振り切れてますから、悶絶するな、のたうち回るな、(心で)絶叫するな、という方が無理(笑)

白バジルは「らぶりぃキトリとの結婚式だからこその、今日はキミの王子様」ってのでしょうか(笑)
唯ちゃんはカワイイだけでなく、目線に妙に小粋にしたたかな色気まで感じられ、福岡君とのケンカップルのようなキトリとはまた違う味わい。
パートナーによって雰囲気の変わる味わいは、ホントにバレエの醍醐味の一つですね。
そして「ああ、この白バジルはキトリにかわいく尻に敷かれながらもシアワセに結婚生活を送るのねぇ…」なんて、それまでのストーリーとその後のストーリーまでもが浮かんでくるようでした。

この2人のなり切り度というか演技面の才能も、まだまだ伸び代があると思えるから恐ろしくも楽しみだし、だから厚地君は日本を離れてしまうのは残念だけど英国でがんばって!と応援したくなるのです。
ガラのグラン・パ・ド・ドゥだけでここまで見せてくれる人たちってのはホントに少ないですよ。

●客席はやっぱりお教室

いきなり大トリ絶賛ではじまってしまいましたが、遅ればせながらこの大阪のスーパーガラは主催はMRBという…お教室ですかね。
そこがプロのゲストと、大阪辺りの先生方や上級クラスの生徒さんたちを呼んで構成するガラのようです。
いわゆる大阪お教室バレエのメジャーどころの集大成という感じなのでしょうか。

演目は圧倒的にクラシックのグラン・パドドゥ中心に、不思議な創作バレエやコンテンポラリー(っぽいのも含む)が少々混ざっているという感じ。
開会のアナウンスがサッカー場ほどではないにしても、ややテンション高めな男性ボイスで演目&出演者紹介があるのもなんか新鮮です。

ビッグネームのプロにプロやセミプロ、先生に一部生徒さんが混ざっているような感じですから、クオリティの差は激しいです。
その分、やっぱりプロはオーラも貫禄も全然違うと、改めて思わせられます。

会場のお客様もお教室つながりで来たような方々が多いようで、客席はプロの公演というよりは、お教室の発表会という雰囲気でした。
「これからプロの人が踊るのにぃ!」というときに出て行っちゃったりとか、お目当ての先生が終わったら帰っちゃう的な方々もいたのが仕方なしというか、残念というか。
でもこの公演、チケットかなり高額なんですけどねー…。

●福岡・福田と驚異の先生、三位一体

ともかく。
見応えがあったのは新国やKバレエのゲストが登場する2部でしたね、やはり。

玄玲奈さんと法村圭緒さんの「ロミオとジュリエット」は熱演。
…というか、不勉強な私は玄さんのお名前は今回初めて知りました。
その玄さんの振付で、ロミジュリのあのバルコニーの曲で、現代の若者達の一夜の情熱的な出会いにしたような作品です。
見つめ合う間の長さはお約束?的なところはあれど、でもドラマチックで情感はほんとうにたっぷりで、一つのストーリーのようでした。

長田&小嶋組のジゼルは、左手奥にお墓があり、また小嶋さんが紫タイツという辺りが新国スタイルです。
長田さんはさすがに全幕踊っただけあって、横にずらりとウィリが並び、堀口ミルタが見えるようでした。

中村恩恵さん振り付けの「シンデレラ」のラストのパドドゥもまた、「中村さんだからこうなる」的な不思議な浮遊感。
よかったのですが、これ、もっとスピードのある人達がやったら、きっともっとすごい。

度肝を抜かれたのが福岡・福田君と彼らが大阪で所属しているKチェンバーカンパニーの先生と踊ったコンテンポラリー「Mitra-M3」でした。

非常に動きの鋭く激しい、この日の演目では唯一本当のコンテンポラリーだったのですが、福岡・福田のキレッキレの動きはもとより、この2人と一緒に踊る先生――矢上恵子先生が素晴らしい!!
新国トップクラスの体力無尽蔵パワフルボーイズを相手に、一歩もひけを取らず、それどころか両脇にそういう男の子を従えて、一層若々しく、疲れも見せないどころか終盤に向けてますますパワーアップしていく先生の、このすごさは何でしょう。
見事な三位一体のシンクロです。
もう( ゚д゚)ポカーン…状態。

しかも、あとでパンフレットを読んだら、この矢上先生はコンテンポラリーでは相当にいろいろな振り付けをされている錚々たるキャリアの持ち主だったと知る。
ホントにすいません、勉強不足で…。
なおかつ、福岡・福田君を育てた人かと思うと、またすごい。
この日はこの矢上先生の存在を知ることができたのも収穫の一つでした。
これは新国でガラでもやったときに、ぜひ踊っていただきたい作品ですよ。
だから新国さん、ガラやって。

●地方公演はどれだけあるの?

ラス前は「海賊」のグラン・パ・ド・ドゥ。
キレイに踊ってるなぁと思ったらKバレエの中村春奈さん&池本祥真君という、若手ペアでした。
ソツなく、まだ個性というほどの派手さはないけど見せるところはちゃんと見せるのはKならではか。
お客さんをがっちり掴む踊りでしたが、それゆえにグランフェッテで手拍子が入ってしまい、いやーな予感が拭えないまま、大トリの米沢&厚地組のグランフェッテでも思いっきり手拍子…(-"-;)

ああああ勘弁して、手拍子。
せっかく主催者の熱意と意欲の感じられる面白いガラだと思っていたのに…。

思えば最初から大技が出るたびに、途中だろうがなんだろうが、やたらと拍手…というよりは「やんやの喝采」という雰囲気だったのですよね。
「これが大阪のノリなのか?」と最初は思っていましたが、だんだん「曲芸大会じゃないんだから、程々にして…」という感じで半分疑問符状態でした。

芸術云々は大事ですがこの際敢えて置いといても、グランフェッテの手拍子は、ダンサーが音を取るのを邪魔していますし、やっぱり鑑賞マナーに反するものだと私は思います。
もちろん大阪だけでなく、東京でも、いろんなとこで発生しちゃってますが。
でも東京ではプロの公演ではめったにお目にかからなくはなりましたが。

何よりお客さんが楽しんでくれることがまず一番だ、というならそうなんですけどね。

でも結果的に応援のつもりでも邪魔にしかなってないという、残念なことにしかなりませんのですよ。
百万が一、(考えたくないけど)お教室で手拍子を推奨しているのだとしても、音を聞かずに(聞けずに)手拍子がなきゃ回れないアマチュアと、アーティストであるプロを同列に考えるのは失礼極まりない話かと思ってしまいます。

コレと同様のことを、実際に世界バレエフェスティバルの主催者が会場で直々にアナウンスしていましたので、念のため。

というわけで。
地方公演は面白いけど、(特に客席に)面食らうところも多々あり。
てか、地方はたまーにプロの公演とかあるけど、バレエを見ようと思ったら、やっぱりお教室の発表会になってしまうのかしら。
Kバレエなんかは地方公演を一生懸命やっててホントこの点はスゴイしほかも見習え!と思いますし、だからこそ、新国レベルのカンパニーももっとあちこちで公演をやらなきゃいかんのではないかとあらためて思ったりもしました。

このスーパーガラ自体は熱意も意欲も感じられて、ホントに面白かったです。
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by kababon_s | 2013-08-07 02:55 | Ballet