コジョカル・ドリームプロジェクトA:キラキラ、キラキラ、ほわほわ…

2月19日、待ちに待った「アリーナ・コジョカル・ドリームプロジェクト」Aプロを観てきました。
コジョカルが座長を務める初冠公演。
本当に「ドリーム・プロジェクト」の名にふさわしい、夢世界へ誘うようなプログラムでした。
何より「コジョカル」というダンサーのキャラクターや魅力、役の幅広さが存分に発揮され、またリアルパートナーのヨハン・コボーをはじめ共に参加してくれたダンサーの方々みんなが素晴らしく、全力の舞台。
終演後はしばらく頭が夢うつつの世界をさまよっているようでした。
こんな素晴らしい舞台を見せてくれたコジョカルはじめ来日ダンサーの方々に、本当にお礼を言いたいです。

また今回はガラだから特に凝ったセットはなく、衣装も必要最低限のシンプルなものだけど、でもそれでも見応え十分どころか余りあるほどのパフォーマンスを見せてくれる、プロの力量というものに、改めて感じ入りました。
ホンモノは何もなくたって感動させてくれるんだよなぁ。

その「ホンモノ」で今回思いっ切り感動させてくれたのが、「眠れる森の美女」のローズ・アダージョでした。
とにかくコジョカルのオーロラは大好きで大好きで、このローズ・アダージョはすごく楽しみにしていた演目のひとつだったのですが、途中からいつの間にかの滝涙で涙腺崩壊。

豪華な宮廷セットも何もないけど、このガラでこその豪華きわまりない、4人の王子。
コボー、マックレー、ポルーニン、ムンタギロフという、贅沢すぎる、粒ぞろいのイケメン王子たちだもの、全員白シャツに黒パンツというシンプル極まりない出で立ちですが、これがまた素敵なんですよなぁ!

そしてコジョカルのオーロラは本当に可憐で、瑞々しく、木漏れ日のようにキラキラ揺れて、陽の光のまたたきのようです。
幸せに充ちあふれて、いま、この瞬間からまさに花開き、輝かんとしている「オーロラ」です。
「オーロラ」なんですよね、「16歳の娘」とか「少女が云々」とかではなく。

それでいて、あの大技もばっちり決めて、しかも優雅。
動きの一つひとつが繊細で、音楽のようで、奥ゆかしい気品をまとっているというのか。

かと思えば、おそらく日本初演の「レ・リュタン」(振り付けはコボー)ではコミカルでコケティッシュで、ちょっと茶目っ気たっぷりの小粋なお嬢さん。

イケメンのバイオリニスト、チャーリー・シエムも立派に登場人物の一人。
シエム、日本語で「コニチワ」、マックレー登場後には「ステキデスネー」って、萌え入っちゃうじゃないの(笑)

ともかく「レ・リュタン」はシエムとピアノの高橋望さんの音楽に合わせてマックレー、続いてポルーニンが登場。
この二人はライバルなのでしょうか、若々しい元気いっぱいの跳躍や回転で動き回るマックレーに、優雅さを漂わせたポルーニン。
いやあ、マックレーもよく跳び、よく回る超絶技巧系。
そこへコジョカル演じるお嬢さんが登場するんですが、白シャツに黒パンツ、赤いスカーフがとっても可愛い。
この衣装もコボーのデザインだとか。
コジョカルにすごくよく似合う。

マックレーとポルーニンが、まるで恋の鞘当てのようにお嬢さんを巡って踊るわけですが、でもお嬢さんてば、バイオリン弾きの方がお気に入り。
今度はマックレー&ポルーニンがバイオリン弾きとお嬢さんの邪魔をする…といった、プチ・コメディです。
音楽と踊りとマイムとキャラクターが見事に一体化して、本当に楽しい、素敵な作品でした。

オープニングを飾った「ラリナ・ワルツ」では優雅さをたたえた華麗な、でもやはり可愛らしいコジョカルなんです。
そして第2部の「エチュード」では、めまぐるしい超絶技巧のテクニックを存分に披露してくれる。
ロマンチック・チュチュの、シルフィードのパートだけ、コボーがサポートに出てくるあたりが、また結構萌え入っちゃいました。
ローズ・アダージョのサポートもコボーだったし、この二人は本当に、信頼し合ってて素敵だ…(*´∀`*)

ともかく。
リアル妖精が人間の輪郭を持ってそこに立ち、でも芯はしっかり「コジョカル」というものがある、というのでしょうか。
とにかく「コジョカル」の魅力がキラキラと伝わってくる舞台でした。

もちろんコジョカルと一緒に来日してくれたダンサーたちも素晴らしかったです。

マルケス&コボーの「ジェンツァーノの花祭り」はブルノンヴィルの代表作の一つ。
「巧みな足裁き」で有名なブルノンヴィルですが、だからこそ、腕の動きや首の振り、角度の一つひとつにまで意味があり、おろそかにできない踊りだと、改めて感じさせられます。

カスバートン&ムンタギロフは「チャイコフスキー・パドドゥ」。
これもまた気品と優雅さにあふれたしなやかな踊りで、とってもチャーミングだったなぁ。

というわけで、次はBプロ。
噂の「椿姫」はじめ、今回のプログラムとは違った味わいの作品が並んでて、こちらも楽しみです。
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by kababon_s | 2012-02-20 23:58 | Ballet