ABT「ロミオとジュリエット」:情熱的に、風のように

ABT公演、7月26日の「ロミオとジュリエット」はジュリー・ケント&マルセロ・ゴメス。
もうゴメスが好きで好きで、今回一番楽しみにしていたのがこの演目です。
ゴメス、エロス、イカス、カッコヨス、でもう萌えまくりの舞台でした。

マクミラン版のロミジュリは今年だけで何回か見てますが、何度見てもいいものです。

今回のロミオ、マキューシオ、ベンヴォーリオのやんちゃ坊主はマキューシオにクレイグ・サルスティン。
ヴェンヴォーリオがシムキン坊やで、ロミオ&マキューシオの弟分みたいです。
ゴメスが出ているにも関わらず、ついついシムキンに目が行きがちなのは、やはり彼が今飛ぶ鳥落とす勢いで急成長著しい証でしょうか。

それでもゴメスのロミオは存在感があります。
ジュリエットのケントも、今まで見たジュリエットに比べると大人っぽいのですが、でもとてもしなやか。
久々にリフトのしっかりした舞台といいますか。
とにかくゴメスが情熱的で力強い、セクシーなロミオだっただけに、リフトで運ばれるジュリエットが風の精のようでした。

2幕のマンドリンダンスにはマキューシオが乱入。
馬飛びを1回パスする当たりの演技は、それはそれでナットックというか、笑ってしまいました。
上から見ていると、なんとなく頭のてっぺんが気にならなくもないマキューシオことサルスティンですが、いいマキューシオでした。

ティボルトも今回のゲナンディ・サヴェリエフは、倒れたマキューシオを抱きかかえるロミオをさらに挑発するような態度で、なかなか憎ったらしい奴でしたよ(笑)
この人、カレーニョのドン・キで四角いエスパーダをやってた人ですが、あの愛嬌のあるエスパーダを思うと、役作りをしてるんだなぁと思います。

思えばこのロミジュリは2幕はじめの広場のシーン以降…というか二人の秘密の結婚式以降は悲劇へ一直線。
本当に、やるせない愚かしい話だと思います。
だからこそ、ジュリエットの真剣さ、一途さが痛々しくも切ない。

3幕の、あの決意のシーンは頭をもたげ、しかしうつむきつつ迷い、最後には心を決める、という演技。
迷いながらも一つの結論に向かって、ロミオの影を追うように自分の心を固めるジュリエットです。

墓場のシーンは、ゴメスのオールバックの前髪が乱れ、本当にジュリエットの死に対して半狂乱になっているかのような姿が印象的でした。
てか、やっぱりゴメス、かっこよすぎる~!
前日の朝に地震があって、やはり来日してくださってる方々のことをまず思い出してしまいましたが、本当にこんななか、来てくれてありがとうございます(泣)

ABTのドン・キの舞台構成が、ちょっと端折りすぎて突っ走った感じがあっただけに、ロミジュリはどうかと心配しましたが、でもじっくり堪能できました。

あとはクロージング・ガラを残すのみ。
ABT祭りもあと1回です。
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by kababon_s | 2011-07-28 22:41 | Ballet