未曽有の年の誕生日と「日本の友達」

一生忘れられない年の誕生日です。
メールとかメッセージとか妙にたくさん入ってきて、幸せ者ですv
どうもありがとう♪

自分が生きている間にこんなことが起こるとは思わなかったなぁ。
言えるのはただ、「頭を上げて行こう」ということか。

そのための日々の癒し・憩いにバレエや観劇、コンサート、美術展が必要だということは、あの自粛時期に思い知りました。
ホントに心のゴハンです。

でも原発事故の影響で、来日してくれる海外のアーティストのキャンセルや公演そのもののキャンセルが相次いでいるのも事実。

もちろん、キャンセルを決めたアーティストたちを非難するつもりは毛頭ない。
そういう自分だって不安を押し込めて生活しているんである。

でもその一方で、こんなふうに語ってくれる人もいる。
新国立劇場バレエ団の芸術監督で、先に来日したバーミンガム・ロイヤル・バレエ(BRB)の芸術監督でもあるデビット・ビントレー氏が、BRB公演に際し、英国に発信してくれた会見の一部です。
いつもお世話になっているブログから引用させていただきました)

「震災と福島の状況を巡って、来日公演をどうするのかと多方面から聞かれましたが、最初から私たちは、安全性が確保されればツアーを行うことを決意していました。多くのカンパニーが来日公演をキャンセルしており、そのことにより日本人は傷ついていました。
(中略)
震災後一日目から、日本の人々がストレスに晒されており、私たちのようなカンパニーが訪れることを求めていることを感じました。日本にとって、私たちが彼らを応援することは大事なことなのです。これは単なる定期的なツアーではなく、友情についての公演なのです」


涙なしには読めません、ビントレー氏。
またメンバーやプログラムを組み替えてでも、なにが何でも来ようとしてくれる、ルグリ様のような人がいる。
http://www.nbs.or.jp/blog/news/contents/topmenu/ii-1.html
ギエムも来てくれる。
http://www.nbs.or.jp/blog/news/contents/topmenu/post-355.html
急な代役にもかかわらず、快く来日してくれたマシュー・ゴールディングやゼレンスキーのような人もいる。
わずか2泊3日の来日中に「何かしたい」と、学生相手に棒を振り、チャリティーを開いてくれたケント・ナガノの熱意には頭が下がる。
国の政策も絡んでいるとは言え、それでも引っ越し公演を実現させてくれたMET、そして7月に来日するABTは正式な「来日宣言」を出してくれました。

3.11以降、「いつも皆様とともにあります」「心はあなたとともに」というメッセージはたくさん寄せられたけれど、その人の中にも来日キャンセルをしている人は少なくないし、中にはけがを理由にキャンセルしたその1週間後に別の舞台で踊っている人もいるとか(苦笑)

図らずも、「誰が本当に日本の友達か」を知ることになってしまった現実。
でもだからこそ、来てくれる「友達」には、心から感謝と敬意を表したいです。

「本当の友達」に応えることはただ一つ、可能なかぎり、舞台を見に行くこと。
もう「見る専」の出番よ(笑)
そして本当に人を感動させ、すばらしいパフォーマンスを見せてくれる芸術家というのは、人間的にも勇敢で、人の痛みのわかる、思いやりに満ちた人なんだなと、あの震災以来、とみにそう思います。

結局、国際クラスの大型興業というのは東京のような大都市でなければ成立しない。
地方公演もたまにあるけど、観客動員数は東京には全然及ばないし、プログラムの内容自体も地方公演ではオーソドックスなもの中心になってしまい、前衛的なものやあまり有名でない演目は危険度が高くて(お客が入らなくて)できない、というのが現実です。

まさに「東京」の価値は、この世界クオリティの舞台や音楽やアートが集まり、また「体感」できることだと、私的には思います。
BRBの公演を終えたあとの英国大使も「日本の観客は世界でも最も鑑賞眼が高く度量の広い観客である」と本国のメディアに語ってくれていますが、実際そんな都市はアジアのなかでもやはりまだ、東京だけだと思います。

だからこそ、私も日本で住みたいところは東京以外考えられないです。
世界レベルのハイクオリティ・ライヴの集積地だものな。
TVやネットで見たりCDで聞いたりすることも素敵だけど、ライヴという麻薬を知ってしまった以上、離れることなんてできません(笑)

だからもし、東京がダメになったら…そのときは日本を離れる時だな、とも思います。

いろいろ世界を放浪する機会に恵まれてきたけど、だからこそ胸を張って言えるのだけれど、日本は何のかんの言ってもいい国なんですよ、政治家や巨大企業がアホでも。
羊のようにおとなしい国民は、でもそれはマイナスではないのです。
こんな善良で知識レベルも高い国民がいて、治安もよく、マナーも民意も高く、世界最高の食文化を持つ国って、ないよ。
何を喰っても美味い国なんて、まず日本以外ありえないと思います。
その食も怪しいから悲しいんだけど、でもバリエーションに富んだ文化や風土とか、もうね、言い始めたら切りがない。

だから、来年は今よりよくなっていますように。
Dear ニッポン。
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by kababon_s | 2011-06-23 23:11 | Life