レンディーネ「受難と復活」:クリスマスに聞き浸りたい

現代クラッシック??というのか、コンテンポラリー・クラッシックというのでしょうか。
コンテンポラリー・オーケストラ??
つまりは現代の音楽家が作ったオーケストラってのにハマりつつあります、最近は。
現代オーケストラというのでしょうかね。
過去から現在、未来につながるクラッシックの系譜の現在進行形みたいな感じもしておもしろいんですわ。

特に最近聞いてめちゃめちゃハマっているのがセルジオ・レンディーネの、「受難と復活」。

レンディーネはイタリアはナポリ出身の音楽家。
ナポリってもう、これだけで結構泥臭いというか、イタリアの中でもまた別物のようなお土地ゆえ、どんな変わった感性を持っている人なんだと思ってしまう。

実際この「受難と復活」は文字通りキリストのパッション。
受難9楽章、復活3楽章。
男性、女性の歌とオーケストラなのですが、歌詞は南イタリアの方言だという。
泥臭く、またどこか原初の民族音楽を彷彿させるメロディーがおどろおどろしさというか、人間のカオスというか、清濁が混沌と渦巻くようなものを余すところなく発揮して、まあとにかく「面白い」としか言いようがないんです、ボキャ貧のようですが。

そしてまたすさまじく荘厳なのです。

伝統的な「クラッシック」のミサ曲と同様、確かにこの曲も天に向かって讃えている。
哀しみ、呪い、絶望し、歓喜し、喜び、讃える。
ゴルゴダの丘に立つ3本の十字架、鞭打たれ自ら十字架を引きずる血みどろの苦難、磔刑、神の子羊、とどめを刺す槍。
イエスが息絶えたところの怪しいサクソフォンなんて、どうも菅野洋子のカウビのBGMを想像するようなやり切れなさも漂ってきます。

そしてなだれこむ、たたみかけるような「復活」。
パーカッションがとにかくすごい。
ドラムセット??
原初の人間の純粋な歓喜を思わせる、高らかで、しかし力強い饗宴…狂宴…??
アレルヤを唱えながら大地を踏みならして踊り狂う、トランス状態に陥ったかのような、人の宴であり祝福であり歓喜が感じられる。

ああもう、なんて面白すぎる!(こればっかり)
クリスマスの第九ももちろんいいんですが、このレンディーネの「受難と復活」をやってくれるような、心意気のあるオケあるいは興行会社はないもんですかね!?

イタリア本国じゃ教会で演奏されたという。
ああもう、ぜひ聞いてみたい、教会で!
あの丸天井に響く「復活」はもう、すさまじいとか迫力とか、そんな言葉を越えるものがありそうな気がします。
[PR]

by kababon_s | 2010-12-24 01:09 | Music